軽井沢で張替えをご要望のお客様の元へ伺い丁寧にヒアリングを行います

娘

「 お父さん、元気ー？ 」

娘

「 ご飯、ちゃんと食べてる？ 」

主人公

「 ああ 」

主人公

「 ふふ 」

娘

「 何よ？ 」

主人公

「 いや、お前が一人暮らししてたとき、母さんがよく言ってたなって 」

娘

「 はは、そうだった 」

主人公

「 ──実は、この部屋、襖を張り替えて、きれいにしようと思ってるんだ 」

娘

「 あ、そうなの？いいんじゃない 」

娘

「 そうだ、それ、私お金出すよ 」

主人公

「 いやいや、いいんだよ 」

娘

「 やらせて！親孝行したい年頃なのよ 」

主人公

「 大丈夫？ 」

娘

「 大丈夫、大丈夫！張り替え業者さんも探して、頼んでおくから 」

娘

「 えーと、襖の張り替え･･･ 」

娘

「 『金沢屋』･･･なんか、このロゴ見たことあるかも･･･ 」

娘

「 これだ！ 」

只木さん

「 お電話ありがとうございます。金沢屋　軽井沢・小諸・東御店でございます 」

娘

「 あの、私の実家の襖の張り替えをお願いしたくて 」

只木さん

「 かしこまりました。それでは、１度ご実家のほうへ伺って、調査とお見積もりをしたいのですが。襖によっては、張り替えのできないこともございまして 」

娘

「 分かりました。父に予定を聞いてみます 」

娘

「 あ、お父さん。襖の張り替え、頼んだから。あの、裏に視力検査表が書いてあるチラシのお店 」

主人公

「 ああ、あそこな 」

娘

「 １度、そっちに行くって。いつがいい？ 」

只木さん

「 こんにちは。金沢屋　軽井沢・小諸・東御店でございます 」

主人公

「 あ、どうも 」

主人公

「 柄ってこんなにいっぱいあるんですか。迷ってしまいますね 」

只木さん

「 お客様やお客様のお身内の方の、好きなものなどで決める方もいらっしゃいますね 」

主人公

「 好きなもの･･･亡くなった妻が、茶道をやっていて、和服が好きでした 」

只木さん

「 でしたら、お持ちだった和服の柄に合わせた襖にすることもできますね 」

主人公

「 それもたくさんあるからなあ･･･ 」

主人公

「 あっ 」

主人公

「 これ･･･この柄がいいな 」

只木さん

「 分かりました。では、こちらに近いものを探してみましょう 」

主人公

「 実は、襖を張り替えるのは、この部屋をきれいにして、自分の葬式ができるようにしたかったからなんです。ま、終活ですわ 」

只木さん

「 そうだったんですか 」

只木さん

「 失礼ながら、こちらの障子── 」

主人公

「 ああ、それね。こいつにやられたんですわ 」

只木さん

「 あの、うちで、障子の張り替えも承っておりますが 」

主人公

「 ああ、じゃあお願いしようかな 」

只木さん

「 色々な種類の障子紙がありますが、丈夫な強化紙はいかがでしょうか？ 」

主人公

「 じゃあそれで 」

只木さん

「 ただ、猫ちゃん達は『刃物』を持ってらっしゃるんで、絶対に破れないとは言い切れませんけれども 」

只木さん

「 それでは、一旦障子をお預かりし、張り替え作業等をさせて頂きますので、7日～10日後にご納品をさせていただきます。 」

主人公

「 よろしくお願いします 」

ナレーション

「 １週間後 」

主人公

「 どうも、お世話様でした 」

只木さん

「 ありがとうございました 」

主人公

「 ──うん。今日、襖出来てきて、入れてもらった 」

娘

「 本当に！？見たい見たい!! 」

主人公

「 じゃあ、見においで。ハナを連れて 」

娘

「 ハナ？なんで？ 」

主人公

「 来れば分かる 」

娘

「 わあ、いいね 」

孫

「 きれい･･･ 」

娘

「 あっ！この柄･･･ 」

孫

「 え？ 」

娘

「 そうか、そういうこと 」

孫

「 何が？ 」

娘

「 ほら、これ！ 」

孫

「 あ、同じだ!! 」

孫

「 そっかあ。この柄、おばあちゃんが選んでくれたんだもんね 」

孫

「 ありがとう、おじいちゃん 」

主人公

「 え？ハナのお母さんがお金出してくれたんだよ 」

娘

「 親孝行したかったのに、なんか、こっちが喜ばされたみたい 」

主人公

「 ふふ。本当に、満足いく出来だよ。ありがとうな 」

只木さん

「 金沢屋　軽井沢・小諸・東御店では、襖や障子のほか、網戸の張り替えも承っております。どうかお気軽にお問い合わせください 」